「絶筆」で人間を読む~画家は最後に何を描いたかNHK出版新書 中野京子著 2015年ルネッサンス期のボッティチェリから19世紀のゴッホまで、最盛期代表作と絶筆(晩年の作品)を紹介し、その画家の創作史をたどるという内容です。興味深いのは、絶筆が必ずしも傑作ではないと ...
カテゴリ:雑談 > 書評
書評~”吉田豪の巨匠ハンター”
2020年4月5日初版発行様々な分野で活躍するプロインタビュアー、吉田豪氏による日本アニメ黎明期から関わってきた「巨匠」の皆さんにインタビューした内容です。(最終章を除き2015~2017年のインタビュー)登場するのは…東映動画と虫プロが日本のアニメの起点であり、そこ ...
書評~AIとカラー化した写真でよみがえる 戦前・戦争
光文社新書 著者:庭田杏珠・渡邉英徳(「記憶の解凍」プロジェクト)1500円+税近年AI(人工知能)を使って昔のモノクロ写真や映像をカラー化する事が広がっているようです。(もちろんフォトショ等使って手動補正も入るけど)今回、太平洋戦争直前の1941年〜終戦後1946年 ...
書評~”美術展の不都合な真実”
新潮新書古賀 太 :著2020年5月15日刊※Kindle版で読みました私個人的に美術展は大好物で時間の許す限りいろいろ見てきたわけですが…有名作の展示でしばしば直面する極度の混雑には辟易してきたわけです。これは日本特有の「企画展」で大規模集客を狙う美術業界の「歪んだ現 ...
書評~”世にも奇妙な人体実験の歴史”
トレヴァー・ノートン著・赤根洋子訳文春文庫「人体実験」とそれだけ聞くと、いわゆる「非人道的な行為」を連想するかもしれません。しかし本書で取り上げられているのは、自分自身を実験台にした(主に)科学者のお話です。現代において医学の研究は厳格な基準・手順で安全 ...