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2024年3月21日に見てきました。

自分が描く絵は、写実系といって良いと思いますが…そうなると写実絵画専門のホキ美術館というのは一度は訪れてみたい施設の一つになります。
今回、向こうから新潟県にやってきてくれたわけで、行かない理由がない!ということです。

これは日本全国各地を巡回して開催されている企画のようで、おそらくはホキ美術館の資金獲得の施策でしょう。
アニメ、漫画、特撮といったサブカル系の企画でもよく見られる手法ですね。

自宅のある湯沢から見て、新潟市中心部より手前に新津地区があります。
晴天の下、車で走って新津へ。

展示のメインビジュアルは三重野慶さんの作品ですね。
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新津の美術館はエントランスから一段上がって左右に展示室が配されています。
その踊り場にも三重野さんの作品ビジュアルが。
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踊り場途中にはフォトスポット。
小木曾誠先生の作品を元にしたセットが置いてありました。
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展示室は第1、第2と分かれていて、順路としては当然第1から。
前半は風景、静物中心で、中盤から後半にかけて人物が多くなります。

画集、ムック本で見ていた超絶技巧の作品の実物が眼前にあるわけです。
よく「写真みたいだ」という方もいますが…実物の物質としての質感を見ればその意見も変わることでしょう。

個人的に見たかった主な動機は、現在自分の描いている行為の延長線上、目標とする先がこれら写実の絵画だと思えるからです。

風景作品で一番感覚的にしっくり来たのは…大畑稔浩先生。
雪が降り始めた季節の作品(撮影できないので画像はありませんが)を見て、光の感覚が「これだなぁ」と思わされました。
作品を見ることは、自分の感覚を確かめる作業でもあります。
薄曇りの霞ケ浦に陽が射す作品はホキ美術館のインスタに画像がありますね。


五味文彦先生の横長風景「坂東散策」も良かったですね。
カッチリ描き込む個所と少しフワっと仕上げる箇所の使い分け。

人物では色数を抑えて、現代的な(と私が思う)感覚で表現しているのが藤田貴也先生。


唯一撮影OKだった三重野慶さんの2作品。
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全体を通してモチベーションの高まる展示でした。

展示作品62点が掲載された図録はもちろん即ゲット!
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三重野慶画集 言葉にする前のそのまま
三重野慶
芸術新聞社
2021-12-11