2022年7月16日~9月25日開催
8月10日鑑賞
現代日本の彫刻家、三沢厚彦さんの展示。
木彫を油彩で彩色した作風。
モチーフは動物が主で、架空の動物もあります。
展示室入口から巨大シロクマ!
入口を入ったところには、まだ動物モチーフに至る前の作品が。
小さな作品もありました。
カエルは私のお気に入り
小型のクマ。
高さ30㎝ほどでしょうか。
小さな作品で木彫でなく、粘土で成形した焼物(テラコッタに釉薬?)
セミもありましたが、これはほとんどデフォルメされていません。
クマに次いで多く登場するのではないかと思われる鳥。
他の動物にみられる丸い目が特徴的。
会場奥には広い空間。
そこに大型の動物たちが。
シロサイ。
大きな作品は寄木でできています。
このサイを見ると…かつてアルブレヒト・デューラーが版画で描いたサイを思い出しました。
うずくまったネコ。
背中の盛り上がりがイイ。
彫刻作品原寸大の絵画作品(彫刻作品とほぼ同寸というデカさ)
こういう動物なのだ!という「言い切り」が大切だと思いました。
クマのコーナー
だいたい同じようなポーズで白いの茶色の、ツキノワグマというバリエーション。
以下、ホワイトアニマルズのコーナー。
ライオン。
白いとジャングル大帝を想起しますね。
白い動物はどこかしら特別な…「聖」「神」といった感情を抱かせます。
架空動物ペガサス。
古代の彫刻か浮彫でこういうのあったような。
犬のお座りポーズをとる「麒麟」
メインビジュアルになっている「キメラ」
ヒョウ柄の胴体、ライオンのようなたてがみ、黄金の角、蛇の格好をした尾…
目つきはどこを見ているか定かでない、ある意味宮崎駿が描くキャラクター(トトロ、城ばば様)の感じ。
キメラの足元には小鳥が( ゚д゚ )
企画展と別に収蔵品中心のコレクション展でも動物コラボが…
石橋犀水の書の作品のそばにシロクマ。
コレクション展前半は動物をモチーフとした作品群
三好悌吉「初夏」
ガラスに油彩で裏から彩色した作品。
ヒマワリにカエル。
藤田嗣治の「猫」
加山又造「月と駱駝」
身を寄せる駱駝が月と相似形になっているちょっとシュールな作品。
最後の部屋は近代美術の名品
初期の日本洋画とバルビゾン派と周辺の作品が見られました。
日本人に初めて本格的な西洋絵画を指導したアントニオ・フォンタネージの作品
「ブジェイ高原」1858-1860年頃
バルビゾン派に近い作風ですね。
フォンタネージに指導を受けた浅井忠
「農人」1890年
写真から描いた形跡があるとのことですが、担いでいる農具に位置を直した痕跡があり絵画として構図の調整をしたのでは?という説明書きあり。
ドービニー「オワーズ河、イル・ド・ヴォ―の夜明け」1869年
渋い色彩で夜明けの空気感を表現してます。
トロワイヨン「りんごの取り入れ」1840年頃
森の作る影と青空の対比が鮮やか。
テオドール・ルソー「ボートに乗る人のいる夏の風景」1845年頃
画面中央に差し込む光が印象的ですね。
収蔵作品も逸品が多いんですよね。
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