劇場版「シドニアの騎士 あいつむぐほし」見てきました。
ちなみに私、コミック版は未読です。
過去にTVシリーズが2シーズン（各12話）作られ、そちらはネットの配信で見ての鑑賞です。
本作はＴＶシリーズの続き、完結編というストーリーですので、先にそちらを見てからというのがオススメ。
計24話分も見るヒマないわ！という方は超ダイジェストの動画が公開されています。
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個人的にはどうしてもエヴァと比べてしまうのですが…シドニアの方がＳＦ要素が濃厚です。
人型の戦闘兵器である「衛人（もりと）」はあくまで機械として描写されていますので、エヴァンゲリオンみたいな得体のしれない能力はなさそうです。
敵である「奇居子（ガウナ）」もＳＦ的な未知の生物で、あくまで客観的、物質的な描写です。
エヴァの使徒が何故その形態なのか全く説明されないのと対照的です。
作品の世界設定で、太陽系がガウナに滅ぼされて人類の種の存続のためにシドニアは多くの人間を乗せて移住できる星を探す…なんてあたりは「ギャラクティカ」を連想します。
あと、スケールの大きな兵器の数々は古くはEEスミスのスぺオペからのＳＦ的ガジェットですし、無理やり人口を増やすためにクローンで人間を増やすとか、食料節約のために光合成できるとか…（あ～ＳＦやってるなぁ～♪）と感じるわけです。
近年は異世界・精神世界・転生もの流行りでやや辟易していたので、ほっとした（？）ような気分になりました。
これだけＳＦ感が濃厚な仕掛けにプラスして、名称はことごとく日本語で住居には畳が敷いてあったりとそのミスマッチ（？）が独自の空気感を出すことに成功していると思います。
ただ…使われている漢字が結構特殊なものが多く…覚えられないよね(・´з`・)
TVシリーズではシドニアの住民で「非武装主義者」という一派がいて、武装しているからガウナが襲ってくるのであって武装は放棄すべきだ！とデモをしている場面が出てきます。
この辺、現代日本の風刺のようでもあります。
主題歌「シドニア」はもろ軍歌のメロディーが組み込まれ…今回の劇場版でも出撃シーンに使われ…結果スゲー盛り上がります( ﾟдﾟ )！
そこに主人公、谷風長道（たにかぜながて）と取り巻くキャラとのラブコメ的な展開が加わり、ガチガチのＳＦではない現代のエンタメになっているのですね。
本作では融合固体（ガウナと人間の融合させた存在？）である白羽衣つむぎとナガテのラブラブぶりが話の軸に据えられていて、身長17ｍのつむぎと「身長差15メートルの恋」というのがキャッチコピーになっていますね。
この辺の描写もつむぎの巨大さゆえのＳＦ的コミカルさ満載で楽しめますよ。
話のラストは、ハッピーエンドと言ってよいのでしょう。
（ああ…そういうことになったんだ）と個人的には納得感ありました（ご都合主義だと感じる方もいらっしゃるかもですが）
これで2時間弱に収めているのはなかなか上手いのではないでしょうか。
個人的にかなり気に入った作品です。
ストーリーの中でほぼ全員が真っすぐな生き方、行動をしているのですが…
岐神 海苔夫（くなと のりお）だけは、どうしたもんでしょうねぇ
最後は改心して衛人で出撃して活躍するのですが、そこまでがヒドイ。
ナガテに嫉妬してあれやこれやと、途中からは人格乗っ取られて〇×△…まぁ一人くらいこういうキャラがいないと面白くないのかもしれませんがね。
ちなみに公開一週目の劇場観覧では東亜重工のロゴ入りマスクが配られました。
本作の公式サイト↓
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