新潟県長岡市出身の天才的シンガー、琴音さんのファーストフルアルバム「キョウソウカ」
16歳にしてTV番組「音楽チャンプ」を制覇し、2018年EP「願い」リリース。

この頃の琴音さんについてのブログ記事↓


そして、高校時代の音楽活動をまとめたアルバムとして今回の「キョウソウカ」がリリースされました。
カタカナ表記のタイトルですが、これは多重的な解釈ができるようにしたのでしょう。

キョウソウ＝協奏？競争？共創？

カ＝歌？花？華？

アルバムを聴いていくと、ティーンエイジャー特有の「青春」「大人になること」「新たな環境への不安感」等を感じることができます。

アルバム最初の4曲「咲かない花」「今」「あなたのようになるために」「キョウソウカ」はティーンエイジャーの揺れる心理状態を表現しています。


1stシングルとしてリリースされた「今」

続く「いざ、さぁ」では、「決戦の時」「たたかい」というワードで現実との対峙

6曲目「真価論」は文字通り「真価」は何？と問いながら、大人への価値観の変化に直面しています。

さらに二人称で相手への共感を歌うパート
7曲目「The moon is beautiful」は驚きの英語詩！

8曲目はTVで主題歌にもなった「白く塗りつぶせ」
曲名が欅坂的なワードかと思ったら、一歩踏み出そうと応援歌的な内容でした。


9曲目「君を知ったから」も共感性

10曲目「きっと愛だ」はアルバム中最も軽やか。日常の中で見つける希望、夢。

11曲目「明日への手紙」は手嶌葵のカヴァー
元曲のMV↓

現在の希望を未来への手紙というメタ視点から歌う曲。
Negiccoの「私へ」と詩の構造が似ています。

最終曲「昨日より」
二人称的に語られる距離感が絶妙なラブソングでクロージング。

通して聴くと琴音さんと同年代の皆さんには共感するところが多いのではないかと思います。
また、ティーンエイジャーの瑞々しさを忘れていない大人にもオススメ。

それにしてもこの年齢でこの完成度というのは驚きを感じますが、同時に「これ以上、何をするのだろうか？」というところが気になったりしますね。

＜収録曲＞　*印の注記以外は作詞・作曲：琴音

1.咲かない花　*作詞：mochi　作曲：琴音・石崎光

2.今

3.あなたのようになるために　*作曲：琴音・石崎光

4.キョウソウカ

5.いざ、さぁ　*作詞：mochi　*作曲：琴音・石崎光

6.真価論　*作詞：Soflan Daichi　作曲：Davor Vulama／Alisha Pillay／TomoLow

7.The moon is beautiful　*作曲：琴音・石崎光

8.白く塗りつぶせ　*作詞・作曲：琴音・石崎光

9.君を知ったから　*作詞：mochi　*作曲：琴音・石崎光

10.きっと愛だ　*作詞：mochi　*作曲：琴音・石崎光

11.明日への手紙　*作詞・作曲：池田綾子（手嶌葵カヴァー）

12.昨日より