”Kaede(2019年4月27日東京キネマ倶楽部)”
2020年…新型コロナウイルスってヤツが流行ったことで…いわゆる「おうち時間」は大幅増…では何するかというと、絵を描いています。
どうせ描くなら、推しのアイドルというわけですが…いきなりステージ上のエモい光景を自分で構成して描画するというのはかなりハードル高い(´Д`)
そこで考えたのは、写真画像をプリントアウトしてそれをベースに彩色すれば…楽じゃね?!
絵画の構成要素で、どうしてもデッサンと彩色という二つの要素は外せないわけで…画像を下敷きにすればデッサンの要素はスルー出来るじゃないですか!
(似る似ない問題もあるしね)
ここで狙うは、アクリル絵の具を使った手描きで写真画像をよりエモくできるかというところです。
手で描くということは、筆の動いた痕跡が画面に残るということで、それが何らかの動きを感じさせればいいのかな…という感じ。
実際の制作過程はというと…
過去のライブ画像からこれは!というものを選択。
今回は自分が参戦した平成最後のライブとなったKaedeさんソロ公演から。
会場は東京キネマ倶楽部(ライブの模様はこちらを参照)
スポットライトが当たり明暗コントラストが強く出ているので、バロック絵画…カラバッジョやレンブラント的な画面を目指しましょう。
実際にプリントアウトしてみますが、そのままだとKaedeさんが小さいような気がしたので120%にしたものをベースにします。
照明は画面から切れてしまいますが、そこはバランスを変えて描きます。
ちなみに画面のサイズはプリンター、スキャナーの制約からA4版。
アクリル絵の具のリキテックスを使います。
チタン白+スロードライメディウムで全体を塗ります。
この時下の画像が透けて見えるように調整。
ステッドラーのピグメントペン(0.3㎜)で輪郭線を描き起こしました。
絵の具+極細筆にするか迷いましたが、マイクスタンドやコードの直線があったので今回ペンにしてみました。
明部は後からグレーズ(透明色を上乗せすること)をするつもりで白の下地を加えます…ところが、ペンのインクが絵の具に触れると流れてしまうことが判明!( ゚д゚ )
白が濁ってグレーになってしまうので、リキテックスの透明なメディウムをチクチクのせてペンの線をカバーしました。
バロック絵画と言えば茶色の下塗りw
バーントシェンナ+ジェルメディウムで透明感を出しつつ全体の明暗を決めていきます。
頭上の照明からの光もこの時形を決めます。
暗部にブラックを使うと本当に「古臭く」なるので、極力使わない方針。
茶にブルーを重ねるとかなり黒っぽく見えるので、次にフタロシアニンブルー+ジェルメディウムで明暗をさらに強調していきます。
暗部はプルシャンブルーも重ねてしっかり影にします。
細部を仕上げていきます。
明部は白の下地を作りブルーのグレーズを重ねます。
照明とスモークの感じはブルーのグレーズ後にメディウムで透明感を加えた白をのせたりしています。
衣装の柄部分は固有色の赤をポチポチ置いてやはりブルーのグレーズでなじませます。
ブラックはマイクスタンド、コードだけに使用。
顔と手は固有色が強いのですが、ひたすら根気よく描き込みます。
最後に光沢感を合わせるためにグロスバーニッシュを塗って完成。
スキャナーで読み込んでインスタにアップしました。
画像の縦横比をスクエアに近づけるため左右にグレーの余白を付け足しています。
今回の使用色。
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