新型コロナウイルスの感染拡大防止のため開幕直後からGW明けまで休止していた「THEドラえもん展NIIGATA2020」を見てきました。
コロナの営業自粛が一部解除された中、警戒態勢の中での展観で入口で非接触型体温計で計測されたりしました。
これは2017~2018年に六本木森アーツセンターギャラリーで開催されたTHEドラえもん展TOKYO2017の巡回展…といってよいのでしょう。内容も同じようです。
(2017年の展示は開催自体は認識していましたが、いろいろあった時期で見なかったのでした)
全体構成は注目される日本の現代美術作家にドラえもんを表現してもらうというもので、2002年に開催された展示での作品と対比できるようにもなっています。
表現方法も絵画、写真、立体、映像と様々なメディアが使われています。
ちなみに一部の映像作品を覗いて撮影可能で、SNS等でどんどん発信してくださいというスタンス!
以下、個人的に”引っかかった”作品をご紹介。
会場に入るとまずは…アニメ調キャラクターが特徴の村上 隆さんの作品
2002年の作品はずばりアニメ絵でしたが、2017年展用の作品は…巨大な画面!「あんなこといいな 出来たらいいな」
一見、べた塗りのアニメ的な絵かと思いきや…寄って見ると、多くの色面にちょっとしたテクスチャー感のあるタッチがあります。
さらによく見ると金地・銀地も使われ画面に深みを与えているようです。
(どこでもドアの向こう側は金地)
写真家の蜷川実花さんの作品は、ドラえもんと女の子の架空のデートシーンを撮影したもの。
会場壁面はインクジェット印刷したパネルを構成した展示になっていましたが
各画像はインスタグラムにアップされていて、ネット上で鑑賞することも可能という
…メディアミックスになっています。
福田 美蘭「波上群仙図」パネル・アクリル
曾我蕭白を想起させる仙人の集合が離れてみるとドラえもんに見えるという二重イメージになっている画面。
曾我蕭白を想起させる仙人の集合が離れてみるとドラえもんに見えるという二重イメージになっている画面。
鴻池朋子「しずかちゃんの洞窟(へや)」
アルタミラ等の洞窟壁画を想起させる画面を本当の獣皮に描いた作品。
※画像はスマホのパノラマ機能で撮影したため幅が詰まっています山口晃「ノー・アイアム・デー」
線描の達者な作者による独自の和風コミック画面?!
さらにインパクトのある立体作品
西尾康之「OPTICAL APPARITION」 石膏像にプロジェクションマッピング。
背面は内部構造のイメージとのことですが、雰囲気はギーガー風。
そして、この方も
森村泰昌+コイケジュンコ
これまで歴史的な美術作品に対してコスプレして自らを作品に入れ込んできた森村さんがドラえもん世界に!
「二~四次元ドレス」
「Ji-Ku-Mo-Ko プロジェクト「空(くう)を越えるドラス」」
会場には紙でできた衣装の実物も展示されていました。
奈良美智「依然としてジャイアンにリボンをとられたままのドラミちゃん@真夜中」
しかし…興味深かったのは…リラックスした調子で描かれたスケッチですね。
後半はドラえもん映画作品を題材にした作品群。
れなれな「静かな決意」
なんだろう…と思って近寄って見ると、なんと黒板にチョークで描いたいわゆる「黒板アート」でした!
坂本友由「僕らはいつごろ大人になるんだろう」
巨大化したしずかちゃんを描いた、なんというかフェティシズムを感じる大画面。
篠原愛「To the Bright~のび太の魔界大冒険~」
繊細な油彩画技法で描かれた作品。
ちょっとドラえもん・のび太が後付け感ありますが…上品。
増田セバスチャン「さいごのウエポン」
巨大立体作品。
とにかく表面がなんじゃこりゃ!というほど様々なモノでデコレーションされています。
最後の方でオブジェ+光での表現↓
展示会場を出て物販も2017年東京での展示と同じものが並んでいたようです。
まー、いろいろなアイテムがあったのですが…
ジャイアンTシャツ(おとな用)…ってw
ちゃんとこども用もあり、ファミリーでジャイアンになれる?!(´∀`)
というわけで、なかなか楽しめた展示です。
新潟会場開催は~6月7日
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