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4月12日、長岡市の新潟県立近代美術館に行ってきました。

この時、企画展示はウィリアム・モリスと英国の壁紙展が開催中でした。
展示のフライヤーPDFデータ
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公式サイトの企画展情報↓


19世紀ヨーロッパでは室内装飾に壁紙を使うことが一般的となったそうで、当時の例えば印象派の絵画でその雰囲気を感じることができます。

流行の最先端はフランスであったとのことですが、その流れがイギリスに渡った時代…絵画ではちょうどラファエル前派が登場した頃…工業製品に芸術性を持たせようという運動が起こりその中心的な存在がウィリアム・モリスとその会社であったわけです。

当時の室内を再現した展示は撮影可↓
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展示されている作品(壁紙)はほとんどが主に植物をモチーフにしたパターンで、正直見ていてやや眠くなる感じでしたが…複数の版木を使った製造工程は興味深かったですね。

ウィリアム・モリス商会の最新作(?)モノクロの壁紙パターンの展示もありました。
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実は楽しみにしていたのが、このコレクション展。
この館は、日本・ヨーロッパの近代美術収集で有名な大光コレクションを引き継いでいるのです。
私自身が高校生時代にまともにちゃんとした美術作品に触れたのが大光コレクションだったので感慨深いです。
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まずは明治時代、日本洋画界に重要な位置を占める(黒田清輝よりもね)浅井忠。
この方…とにかくよく描けているんです。

下の画像は「農人」1890年
地に足の着いた表現、これぞ日本の風土を現わしていると思いませんか?
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これだけは重要文化財クラスじゃないの?と思うのが
岸田劉生「冬枯れの道路(原宿附近写生)」1916年
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これも名品
中村彝「洲崎義郎氏の肖像」1919年
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非常に面白かったのは
モーリス・ドニ「ベンガル虎・バッカス祭」1920年
ナビ派のドニはもっと渋い色彩の作品が多いと思いますが、お店からの注文作ということもあるのか本作はかなり原色が強くなっています。
動物の描写など、私は例えばルーベンスを想起したわけですが、やはり西洋美術の伝統がしっかり引き継がれていると感じました。
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ジョルジュ・ルオー「晩秋No.3」1948-52年
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「鳥」をテーマにした作品の特集展示
マックス・エルンスト「鳥=人頭」1934-35年
四角い顔(サルっぽい)の額から鳥の頭が飛び出している!
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糸園和三郎「鳩」1958年
なんでか分かりませんが好きな作品です。
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一番奥の展示室では写真作品が…
蕪木研爾という方の作品で、全く知らなかったのですがモノクロの冬景色(流氷・樹氷)や池田万寿夫の陶芸作品を撮影したシリーズなどが並んでいました。
ちょっと抽象性があってなかなか面白かったですね。

「炎城 陶」1991年
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私が見に行った時は観覧者は10人ほどだったでしょうか。
以前は企画展のチケットでコレクション展まで見られましたが、最近それらは別料金になったようで、企画展のみという方が多かったのでしょうか…コレクション展はほぼ貸し切り状態でした。
※今回の企画展1200円+コレクション展430円
コレクション作品の質は非常に高いと思いますので、別料金は十分納得です。



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