Tジョイ長岡で朝イチから”1917”を見た後、ちょうど始まるタイミングだったのがこの作品。
新潟県外の方には「？？？」かもしれません（もしかしたら県内でも知らないという人がいるかも）
近年油揚げでちょっと有名になってきた長岡市の栃尾地区（旧栃尾市）のローカル特撮ヒーローです。
そもそも新潟県民というのは、Negiccoのようなアイドルが根付いていたりしますが、漫画、アニメ、特撮といったサブカルも大好きなのです。
ローカルヒーローでも他に超耕２１ガッターなんてあるし、イベント会場で普通に仮面ライダーのコスプレした人が歩いてたりとか…そういう土地柄なのですね。
さて、本作ですが…栃尾（とちお）なのでトチオンガーなのです(´∀｀)
自ら主演を務め、TV放映から劇場版まで実現させたのが星和弘さん。
キャラクターの造形も手掛けています。
なんと、この方本職は栃尾名物の油揚げ店「毘沙門堂」を営んでいる…ガチの油揚げ屋さんなのでした。
制作：毘プロ（ビープロ）とか、作者とちおそうじとかライオン丸などを作ったピープロへのオマージュで分かるように70年代の特撮風味濃厚で、ハンドメイド的な特撮映像を通して「大切なこと」を子供たちに伝えていこうという意図だそうです。
2017年にTVシリーズ化され、2018年11月に劇場版が新潟県内限定公開、今回はリバイバル上映です。
クラウドファンディングで制作費150万円（！）が集まり制作決定のニュース（毎日新聞）
↓
本作については、ウィキペディアの記事もあります↓
ウィキペディア読めば流れは大体わかりますが…
劇場版ができたこと自体もスゴイのですが…わき役がすごく豪華！
今回地獄が舞台になるわけですが…閻魔大王役はウルトラマンレオの真夏竜！
伊賀城刑事役に宇宙刑事シャリバンの渡洋史！
ナレーションは仮面ライダー2号の佐々木剛
私の年代でなじみのある特撮関係者だけでもこの面々！
それからヒロイン長浜瑞希役は元モーニング娘でNegiccoを輩出した新潟市の芸能スクール出身の小川麻琴さん！
柏崎市のプロモーション映像の話が発端だったこともあり、なんと現柏崎市長も本人役で記者会見シーンに登場します。
…で、映画としての感想ですが…「偉大なる自主製作映画」です。
私自身映画についてはかなり寛容な方だと思いますが、それでも（どうなのよ？）と思う部分もありました。
例えば主人公が悩む時間がやけに長くて…少年の言動をきっかけに復活していくのですけど…もう少し起伏というかメリハリあればなぁ…なんて感じました。
最後で今回の悪側の主役、鬼魔獣人オニウラミを完全にやっつけるのはトチオンガーではなくて、実は…（真夏竜さんに花を持たせたのか？）…でややモヤモヤ感もあり。
ですが、オニウラミはスーツの出来もスーツアクターの動きのキレも非常に良かったです。
あと、地獄の賽の河原でのモブシーン中…Negiccoの現場でお見かけする方がネギTシャツ姿でエキストラ出演されています(´∀｀)
なんといいますか…現代において劇場映画といえば多数の観客に受け入れられるよう全て計算されつくしたような作品ばかりに見えてしまいますが、こうした人の想いで作られた作品も貴重な存在だと思いますよ。
実はTVシリーズ未見ですね…DVD買おうかな(´∀｀)
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