ある日、本屋さんによって雑誌の棚を眺めていたら…アポロ月面着陸から50年!
1969年7月20日に初めてニール・アームストロング船長が月面に立ってから実に半世紀。
私自身はこういうお話は大好物で、小学校の図書館にあった航空宇宙開発関係の本を片っ端から読みまくった子供でした。
そこには
20世紀初頭にロシアのツィオルコフスキーがロケットというものを使えば宇宙に行けるという論文を書き
アメリカのゴダードが現在の液体燃料を使ったロケットの原型を作り上げ
第二次大戦前のドイツで宇宙飛行協会という団体の研究成果がV2という弾道ミサイルにつながり
戦後にドイツの技術がアメリカとソ連に流れてそのまま宇宙開発競争につながっていったと書かれていました。
と…この記事を書き始めた時点で、アポロ11号のドキュメント映画が公開されているとの情報をキャッチ!
早速、有楽町まで見にいってきました。
映画「アポロ11 完全版」公式サイト
公式トレーラー ↓
この2月に映画「ファーストマン」を見ていましたがそれはあくまで演出の入った再現映像、本作は当時の実際の映像を使っています。
特撮もCGもなし。
登場人物も(当然のことながら)昔から本で見ていたあの顔がそのまま出てきます!
キャスト(というか…本人たち)
ニール・アームストロング
バズ・オルドリン
マイケル・コリンズ
比較的順調に進んだ11号の飛行ですが、月面着陸直前に発生した有名なコンピュータのオーバーフロー警報のあたりは非常に緊張感がありました。
編集が巧みで様々な映像をツギハギしたはずですが流れはうまく作られています。
専門用語、略語などそのままで過剰な説明がないので、一部何について話しているかわからないところもありましたが、全体の流れは追えるので概ねOK。
上映館が少ないこともあり、観覧席はほぼ埋まっていて大盛況でした。
一方、日本のTVの方はほとんど月着陸50年に触れることもなく…私の気づいた範囲ではNHKのEテレでサイエンスZEROの2回シリーズでアポロ計画についての番組を放送していたくらいでしょうか。
1回目のの放送では(11号がどうしても目立ってしまいますが)実は8号が非常に重要な役割を果たしたという内容でした。
月まで到達できる初めてのロケット「サターンⅤ」でいきなり人間を乗せて、さらに月を周回して戻るという、ぶっつけ本番の高リスクミッションです。
上の画像は、人類が初めて地球以外の天体(月)上空から見た地球です。
月を周回しないとこうは撮れないのです。
私も個人のPCの壁紙はこの画像だったりします。
この画像は当時から非常に反響があったようで…なんでだろうと考えた時、やはり地球という惑星を客観視できるからなのだろうと思いました。
SF映画などで想像から作られた映像はあったのでしょうが、実際に月の側から撮影された画像を人類が見たのがこれが最初だったわけです。
当時は東西冷戦真っただ中でしたが、こうして遠くから眺めると地球上の国家単位でのいざこざ等がちっぽけなことの様に思えますね。
一方で、ネットでの動画配信で海外のドキュメンタリー番組のメニューを見るとアポロ計画に関するものがいくつか見つかりました。
ですが…その中には当時から月探査のために膨大な予算をつぎ込むよりも困っている人に金を使うべきだというインタビュー映像があったのです。
現代でもいますよね...例えば東京オリンピックとか、リニア新幹線なんか無駄だから開催なんて返上して困った人のために金を使えという方。
モニュメンタルな事業に対しては、私自身は世の中の空気を引っ張り上げる効果があると思っていますが、その意義を全く理解しようとしない人はある一定割合出てきてしまうのが現実なのでしょう。
それでも、アポロ計画のような偉業は人間の認識に新たなステージをもたらすのです。
ガンダムに出てきた「ニュータイプ」という概念もこうした感覚が土台になっているような気もします。
それでも、アポロ計画のような偉業は人間の認識に新たなステージをもたらすのです。
ガンダムに出てきた「ニュータイプ」という概念もこうした感覚が土台になっているような気もします。
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