トクサツガガガ : ヒグえもんのブログ

ヒグえもんのブログ

新潟県にあるスキー場の中の人だった人です。スポーツウエアメーカーに就職、スキーウエアの縫製指示やデザインの現場を経験→ゴルフウエアの営業→アウトドアショップの運営→ アウトレットの運営→スキー場の支配人( ﾟдﾟ )→休養→またスキー場関係趣味は美術鑑賞、Negicco。スキーヤー

NHKドラマ10のサイトよりスクショ　↑

特にオススメNHKドラマ10の動画ページ

金曜日夜10時～の枠で放送されたNHKドラマ10の作品です

（2019年1月18日～3月1日、全7回）

同名のコミックが原作で、その前半部分を再構成した脚本になっているようです。

（私、コミックは単行本1巻しか読んでません！）

特撮に限らず「おたく」の生態が描かれて…

タイトル通り、主人公は特撮オタク（＝特オタ）ですが、アニメオタク（＝アニオタ、しかも男性なのに美少女アニメ好きなキモオタ！）、さらにアイドルオタク（＝ドルオタ）まで網羅した内容です。

オタク用語も多数出てきます。
「特オタ」
「アニオタ」
「ドルオタ」
「隠れオタ」
「リアタイ」
「円盤」
「イベ」
等々…

様々な嗜好のオタク達が偶然（？）の縁で集まる展開は…まるで戦隊ものの戦士達のようです。

彼らが家族や職場の同僚等に「オタバレ」しないように…でも好きなものは年齢・性別に関係なく楽しんでもいいじゃないか！というあたりがテーマでしょうか。

特筆すべきは、劇中登場する「獅風怒闘ジュウショウワン」（戦隊もの）と「救急機エマージェイソン」（単体ヒーロー）の衣装の作り込みと本気の特撮シーン！

特撮の老舗である東映が全面協力しているようです。

この衣装だけでも１シーズンで終わらせるには惜しいと思わせますね。

シーズン通してのストーリーの軸となっているのは、主人公が特撮趣味を認めない母親といかに折り合いをつけていくのかというところですが、この辺はなかなか緊張感があって、全体を引き締めています。

主人公仲村叶を演じるのは小芝風花さんで、コミック版よりかなり可愛らしいイメージですが、危機に陥った時の目を見開いた演技がよくハマっていましたｗ
本編中、複雑に葛藤するシーンｗ↓

北代さんとの気まずい空気を何とかしようという謎演技ｗ

さらに主人公の次に露出のあった3人

特オタ先輩、吉田久美を演じるのは倉科カナさん

マイペース気味だけど実は熱い特オタを好演していました。

ヒーローショー会場で超本気の望遠レンズ装着一眼レフカメラを取り出す吉田さん（右）と目を丸くする仲村さん（左）

クールなドルオタ北代優子を演じるのは木南晴夏さん

前職でドルオタがバレて、会社を辞めて現在はその趣味をひた隠しにしている非常に屈折したキャラクターですが、前職時代のある種可愛らしさがある表情と現職の冷たい表情の落差がスゴイ！

コワモテのアニオタ任侠さんを演じるのは竹内まなぶさん

無言でコワイ目線を送る表情と、オタ全開の表情との振り幅もまた見ものでした。

「ダミアン」の子役寺田心くんも良かったです。

特に巷で評判なのは（？）なんといっても第4話で大人のオタ5人(特撮・アニメ・アイドル）が集まりカラオケで熱唱するシーンです。
5人の戦士がようやく集まり、心を一つにする…みたいな感動のクライマックスでしたね。

ゴールデンボンバーによる主題歌「ガガガガガガガ」も特撮番組のノリをうまく出しながら、隠れオタの心情を表現しています。

そして歌詞の中で…

「昨日疲れ果てて死にそうなとき助けてくれたのは / 誰にも理解されない御趣味で / でも全てが愛しい」
って…オタクたちへの愛が込められていると思いませんか？

さらに情報を検索していったところ、劇中の男性アイドルユニット「Bee Boys」の曲が実在したとな！
BOYS AND MENの「なごやめしのうた」

民放でよくみられるいかにも「当たりそうな」要素を排除して「やりたいことをやった」感があふれています。

多分、NHKだからできた番組なんでしょうね。

近年まれにみる熱いドラマで、ネット上でもシーズン２を望む声が多数上がっているようです。

最後に…最終回エンドロール前後で…