日伊国交樹立150周年ということで昨年あたりからいくつか企画されていた展覧会のひとつ
六本木の国立新美術館で開催なので、7/30にルノワールと「はしご」しました。
※どちらかのチケットがあれば料金1600円→1500円と100円OFF
本展示はいわゆる「ヴェネツィア派」に焦点を当てた内容です。
ジョバンニ・ヴェリーニから始まって、ティツィアーノからヴェロネーゼ・ティントレットとその後までを網羅しています。
日本でイタリアルネサンスというとどうしてもダヴィンチ、ミケランジェロ、ボッティチェリ、ラファエロといった人達に目がいってしまい、なぜかヴェネツィア派はマイナーな存在です。
後のバロックの巨匠ルーベンスがティツィアーノの模写からインスピレーションを得たように後世にも大きな影響があったのにね。
さて、この展示全体を見た感想はズバリ!「ティツィアーノの受胎告知祭壇画の一点豪華主義的だな!」というものでした。
それがこれ
「受胎告知」1559-1564年頃
後期の作品で、筆だけではなく手の指まで使って自由に描かれている。
この構図は何度も使われ、当時の標準的な表現パターンのひとつになっています。
エル・グレコもこの構図を引き継ぎ、人体は縦に伸ばして独自の表現を行いましたね。
いつもはヴェネツィアのサン・サルバドール聖堂に設置されているようです。
聖堂にあるときはこんな感じ↓
スケール感は下の画像がわかりやすいでしょうか?
まさに大作です(新美術館での展示状況)
あと、ティツィアーノの作品は…
「聖母子」1560年
独特の黄金色のトーンを基調とした色彩です。
とにかく、ティツィアーノの存在があまりに飛びぬけていて、悪い言い方をすると「同時代他の画家の作品はその劣化コピーに見えてしまう」感じです。
それでもヴェロネーゼとティントレットはよく描けているわけですが、それでもどこか粗い表現が気になるんです(白っぽいハイライトのつけ方が特にとってつけ感あるんですが、当時の流行だったのかもしれませんね)
むしろティツィアーノ以前15世紀の作品の方が見ていて面白いかもしれません。
肖像画でいくつか物凄い作品を残しているジョヴァンニ・ベッリーニ
「赤い智天使の聖母」
展覧会のメインビジュアルにも使われるくらい本展時でも重要な作品です。
15世紀らしい、几帳面で細密な風景描写、美しい色彩、聖母子の柔らかな表情となかなかの一枚。
他にも画像はありませんが、カルロ・クリヴェッリの聖人像も独特の様式化された表現が面白いです。
やはり、日本人一般にはマニアックだったのでしょう…ルノワールと比べると土曜日なのにガラガラでした。
おかげで自分のペースでゆっくり見られましたね(´∀`)
そして、展覧会最後のお楽しみ(?)物販コーナー
天使のクッション!?
おそらく画像データからインクジェットの技術を使ってプリントしてると思われ、それはスゴイと思いますが…ちょっと落ち着かないような気がしますね(@_@)
真空パックになっていて、もって帰ったら開封して膨らむようになっています。
最近の展覧会では、普段使いできそうなアパレルを販売することも多くなりました。
多分、この辺は売れ筋ではないかと思います。
カンカン帽は手に取る人も多かったようです。
他にもお菓子やワインなどが売っていました。
※私は何も買いませんでした(´・ω・`)
六本木の国立新美術館で開催なので、7/30にルノワールと「はしご」しました。
※どちらかのチケットがあれば料金1600円→1500円と100円OFF
本展示はいわゆる「ヴェネツィア派」に焦点を当てた内容です。
ジョバンニ・ヴェリーニから始まって、ティツィアーノからヴェロネーゼ・ティントレットとその後までを網羅しています。
日本でイタリアルネサンスというとどうしてもダヴィンチ、ミケランジェロ、ボッティチェリ、ラファエロといった人達に目がいってしまい、なぜかヴェネツィア派はマイナーな存在です。
後のバロックの巨匠ルーベンスがティツィアーノの模写からインスピレーションを得たように後世にも大きな影響があったのにね。
さて、この展示全体を見た感想はズバリ!「ティツィアーノの受胎告知祭壇画の一点豪華主義的だな!」というものでした。
それがこれ
「受胎告知」1559-1564年頃
後期の作品で、筆だけではなく手の指まで使って自由に描かれている。
この構図は何度も使われ、当時の標準的な表現パターンのひとつになっています。
エル・グレコもこの構図を引き継ぎ、人体は縦に伸ばして独自の表現を行いましたね。
いつもはヴェネツィアのサン・サルバドール聖堂に設置されているようです。
聖堂にあるときはこんな感じ↓
スケール感は下の画像がわかりやすいでしょうか?
まさに大作です(新美術館での展示状況)
あと、ティツィアーノの作品は…
「聖母子」1560年
独特の黄金色のトーンを基調とした色彩です。
とにかく、ティツィアーノの存在があまりに飛びぬけていて、悪い言い方をすると「同時代他の画家の作品はその劣化コピーに見えてしまう」感じです。
それでもヴェロネーゼとティントレットはよく描けているわけですが、それでもどこか粗い表現が気になるんです(白っぽいハイライトのつけ方が特にとってつけ感あるんですが、当時の流行だったのかもしれませんね)
むしろティツィアーノ以前15世紀の作品の方が見ていて面白いかもしれません。
肖像画でいくつか物凄い作品を残しているジョヴァンニ・ベッリーニ
「赤い智天使の聖母」
展覧会のメインビジュアルにも使われるくらい本展時でも重要な作品です。
15世紀らしい、几帳面で細密な風景描写、美しい色彩、聖母子の柔らかな表情となかなかの一枚。
他にも画像はありませんが、カルロ・クリヴェッリの聖人像も独特の様式化された表現が面白いです。
やはり、日本人一般にはマニアックだったのでしょう…ルノワールと比べると土曜日なのにガラガラでした。
おかげで自分のペースでゆっくり見られましたね(´∀`)
そして、展覧会最後のお楽しみ(?)物販コーナー
天使のクッション!?
おそらく画像データからインクジェットの技術を使ってプリントしてると思われ、それはスゴイと思いますが…ちょっと落ち着かないような気がしますね(@_@)
真空パックになっていて、もって帰ったら開封して膨らむようになっています。
最近の展覧会では、普段使いできそうなアパレルを販売することも多くなりました。
多分、この辺は売れ筋ではないかと思います。
カンカン帽は手に取る人も多かったようです。
他にもお菓子やワインなどが売っていました。
※私は何も買いませんでした(´・ω・`)
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