今回はぜーんぜん仕事とは関係ないです(´∀`)

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こんなムック本があったんで思わず買っちゃったわけです。

新作のルパン三世でまた話題に登ってきたトムスエンターテイメント(東京ムービー新社)のある意味全盛期の作品が多数紹介されています。


普通、アニメの本ならばセル画(現在ならCGペイントされた絵)が載りますが、この本は違います。

天才演出家と称された出崎統の決め技とでもいうべき「止め絵」の数々が紹介されています。
動く絵の集積であるアニメーションの中で、あえて動かない絵を挿入することで、逆に印象が深くなるんですね。
最近ではこういう絵の作り方を「ハーモニー」というのは知りませんでした。


絵の作り方は、アニメーターが描いた原画の線を生かして、通常背景画を描く美術さんが色を載せていく(下に敷いていくというべきか?)そうです。
美術さんにも絵描きの意地みたいなものがあって、アニメータの原画を超えてやろうと、どんどんエスカレートしていったという話には感心しました。
あしたのジョーなどを手掛けた作画監督の杉野昭夫も相当絵がうまいと思いますが、それに張り合おうという美術監督の小林七郎という人はすごい!(てゆうか…普通に画家になっているそうです)


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あしたのジョー2の超有名なラストシーン

燃え尽きて真っ白になったジョー!


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今度CGアニメになるガンバの冒険から、こわーいノロイ!

私もまねしてみました(´∀`)
線画をスキャンして、gifファイルで保存して白地を透過色指定したものと、色だけ塗った画像をエクセルのシート上で重ねて、グループ化して画像として保存しました。
ウインドウズのペイントで色塗っているんで、プロさんの絵とまともに比べないでね(笑)
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個人的に好きな宝島のジョン・シルバー

単純化されたフォルムにゴリゴリっとした鉛筆のタッチが入ってます。

他にも、
「エースをねらえ!」
「ベルサイユのばら」
「家なき子」
も収録しています。


さて、なんでもコンピューターで作画する現代のアニメ制作ではほとんど見かけなくなった手仕事の見える絵は 、なんだかすごく刺激的に感じませんか?

なんでも電子的に複製できるデータではなく、一つしかない画面に全て手作業を投下して作られた物体としての絵なんですね。



東京五輪のエンブレム騒動でも明らかになった通り、現代の創作にはその過程から仕上がりまで機械的な均一さが支配していて、それが制作者のオリジナルなのかなんなのかわけが分からなくなっています。

そんな時代にゴリゴリ手で描かれた画面は「触感」「手触り」とでも言うような、大事なものを思い出させてくれると思うのです。