「絶筆」で人間を読む~画家は最後に何を描いたかNHK出版新書 中野京子著 2015年ルネッサンス期のボッティチェリから19世紀のゴッホまで、最盛期代表作と絶筆(晩年の作品)を紹介し、その画家の創作史をたどるという内容です。興味深いのは、絶筆が必ずしも傑作ではないと ...
カテゴリ: 趣味の美術
書評~”美術展の不都合な真実”
新潮新書古賀 太 :著2020年5月15日刊※Kindle版で読みました私個人的に美術展は大好物で時間の許す限りいろいろ見てきたわけですが…有名作の展示でしばしば直面する極度の混雑には辟易してきたわけです。これは日本特有の「企画展」で大規模集客を狙う美術業界の「歪んだ現 ...
内藤コレクション展Ⅱ~中世からルネサンスの写本 祈りと絵(国立西洋美術館)
日本の美術館にはルネサンス以降の作品はあるが、中世のものがほとんどない。…と内藤裕史氏が収集した写本リーフ(ページごとに分割されたもの)のコレクションを国立西洋美術館に寄贈されました。そのコレクションを公開する展示です。昨年、13~14世紀ゴシックを中心とし ...
ロンドン・ナショナル・ギャラリー展(国立西洋美術館)
英語表記は"MASTERPIECES FROM THE NATIONAL GALLERY LONDON"ロンドンナ・ショナル・ギャラリーの名品…てな感じでしょうか。2020年前半最大の企画展でしょう。しかしながら新型コロナウイルスの影響で、当初の会期3/3~6/14は緊急事態宣言の期間と重りほぼ休館、6/18~10/18 ...
ベン・シャーン展(新潟市美術館)
ベン・シャーン展、見に行きました。20世紀に活躍したアメリカの作家です。作風は…こんな感じ(展覧会のチラシ)↓昨年開催されていたワイエス展と同様、埼玉県の丸沼芸術の森所蔵の作品による展示でした。点数は約170点となかなかのボリューム。素描、リトグラフなどの版画 ...