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フランスの建築家ル・コルビジェの作品として、世界文化遺産に登録された国立西洋美術館の本館。
それをきっかけに当初の構想にできるだけ近づけるべく復元工事が行われていました。
他にも改修した箇所があったようで、休館期間は約1年半に及びこの4月に再開となりました。

このリニューアルを記念して「自然と人のダイアローグ」と題した特集展示が始まりました。
2022年6月4日~9月11日の期間で開催です。

内容は、松方幸次郎のコレクションが基礎となった西洋美術館と同時代のドイツ人収集家カール・エルンスト・オストハウスのコレクションが基礎となったフォルクヴァング美術館の作品を使い19世紀~20世紀近代美術の流れを見ようというものです。
タイトルに「自然と人のダイアローグ(対話)」とありますが…ここで言う「自然」は人を取り巻く環境全てであり、時間軸や精神世界まで含んでいるようです。

展覧会フライヤーPDF
公式サイト等見ると、展覧会の顔となる作品はゴッホやモネのようですが…実はそれら以外の作品・作家が面白いと思います。

今回の展示でちょっと驚いたのは、一部を除いて大半の作品が撮影可能であったということ。
思えば日本の美術館も近年は常設展示は撮影可能なところが増えていて、海外ははるか以前からOKでしたので両美術館で常設で展示されているものならばそうなるだろうということです。

冒頭はブーダンから始まる印象派の系譜が見られます。

本展示全体で何点か見られるモネですが…超珍しいパステル画が!
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クロード・モネ「雲の習作」

そしてモネ円熟期のルーアン大聖堂
空気感で描き切った一枚
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クロード・モネ「ルーアン大聖堂のファサード(朝霧)」

最初の印象派のセクションは親しみやすいいわば「つかみ」の部分。
以下、インスタにアップしたものから個人的に気になったものをご紹介しましょう。

















アングルの例えばこんな作品(この展覧会には出ていません)
「ドヴォーセ夫人の肖像」
椅子背もたれの曲線と人物左肩の曲線が一致( ゚д゚ )
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失われた「睡蓮」をCG復元したことが話題となった展覧会に関する記事


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2022美術展ガイド


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