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2021年6月15日リリース
Negiccoメンバーの一人、Kaedeさんの新作アルバム「Youth - Original Soundtrack」

アルバムに関する情報が公開される前に、7月4日に予定されている有観客ライブのタイトルが「original soundtrack」とされていて…これはまた、どういう意味なのかなぁ~?なんて思っていたのですが…なるほどそういうことだったんですね。

架空の映画のオリジナルサウンドトラックという設定で作られたアルバム…との説明。
確かに有名映画の劇中で使われた音楽を集めたアルバム作品は世の中に多く存在していますね。
私個人的には機動戦士ガンダム始め80年代アニメのサウンドトラックには親しんでいました。

大抵、映像作品のサウンドトラックは主題歌、劇中の挿入歌、劇伴(BGM)で構成されることが多いですね。
ガンダムなどは映像ソフトが普及する前には、音楽だけでなく劇中の音声を収録した「ドラマ編」なんてのもありましたね。

今回、Kaedeさんのアルバムは上記の要素すべてが含まれています!


1曲目「lumiere」
全体のイントロ的なインスト
lumiereとはフランス語で「光」、そして映画の創始者リュミエール兄弟とも重なり、映画をイメージさせるタイトルになっています。

2曲目「夏の十字路」
Kaedeさん歌唱
タイトル通り劇中、夏のワンシーンをイメージしたような曲。
イントロから青春的爽やかさ全開!

3曲目「ウェザーリポート」
いきなりKaedeさんのセリフが入って、初めて聴いた時は軽い驚きがありました。
ここでは登場人物が話しているかのようです。

4曲目「malizia」
インストですが…タイトルをネット検索してみると…1973年のイタリア映画「青い体験」がヒット。
制作側の意図は何なのか?少年に何かがあった…のでしょうか。
Wikipedia「青い体験」

5曲目「化石採集」
Kaedeさん歌唱の2曲目
別に実際に化石採集をするのではなく、比喩として化石になるような抑圧された、漂うようなストーリーが抽象的に表現されています。

6曲目「フラグメンツ」
Kaedeさんのナレーション的な声。
フラグメンツ=断片、断章の意味。
高校3年生という具体的な状況設定がうかがえる内容。
卒業を控えてはいるけど、モラトリアム的な状況でなにか宙ぶらりんな感覚を感じる。
時間軸上は冬に移っているようで、架空の映画では冒頭の夏のシーンから物語が進んでいるのでしょう。

7曲目「olmo」
ストリングの音色が心地よく響くインスト
ネットで調べるとolmoイタリア語で「欅(けやき)」や「楡(にれ)」とでます。

8曲目「生きる爆弾」
Kaedeさん歌唱の3曲目
ムーンライダース鈴木慶一さんによる作詞で、物語の起承転結でいえば「転」になるような曲。
「爆弾」というタイトルから、ストーリーに劇的な新展開が起こるような…しかし本当に爆発するというより、最後の歌詞「サヨナラ」でなにか劇的な出来事があったことが暗示されます。

9曲目「ルームナンバー」
Kaedeさんのナレーション的な声+インスト
夕日をイメージさせるセリフからストーリーの終焉を感じます。

10曲目「Youth」
アルバムタイトル曲
エンディング主題歌みたいですね。
前半に中国語のナレーションが入っていて、聴いていてここでも軽い驚きを感じます。
何故に中国語?!とも思いましたが…なんだか無国籍感が出て面白いなとも思ったのでした。

中国語部分の内容も歌詞カードに掲載されていますので翻訳してみると何か発見があるかもしれませんね(自分はやってませんが)

この曲には新潟市小須戸で撮影されたミュージックビデオが公開されています。
初見でKaedeさんも泣いたという…
出演者は新潟美少女図鑑さんから(note記事↓)



Kaedeさんの歌唱する曲は10曲中4曲、セリフ入りは3曲、インストのみ3曲という構成は現在EHクリエイターズ社長を務める雪田氏によるもの。
事前の予想は歌入りの曲とインストの組み合わせになるかな~と思っていましたので、軽く予想を超えてきた感じです。

作詞作曲はほぼ全て佐藤優介さん(生きる爆弾の作詞のみ鈴木慶一さん)
セリフパートは後からインスト曲をつけたとのことで、これだけの作曲力…驚異的です!
セリフ内容は雪田さん…学生時代のモラトリアム感は彼の経験したものだったのかもしれませんね。
本ブログ中、ラジオでの雪田さんへのインタビュー記事

それにしてもまたもや「そうきたか~!!」と唸らされる作品でしたね。
こうしたメンバーソロの作品も進化、深化目覚ましいのですが…どこかでNegicco3人揃った新作、思いっきり盛り上がれるライブが待ち望まれますね(´∀`)
(20周年までお預けってことないよね)

さて、アートワークも興味深いです。
初回生産限定盤は音源CDにライブブルーレイ(2021年3月新潟市りゅーとぴあ能楽堂の有観客ライブ)付き。

CDDサイド
高校生の男女のイラストは中田いくみさんによるもの。
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ブルーレイサイド
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CDのみの通常版も初回生産分はプラケースが赤!( ゚д゚ )
赤のケース表側にイラスト線画がプリントされています。
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画像のわんちゃんのカードはタワレコ新潟店限定の購入特典Kaedeさんの愛犬「ゆきちゃん」ポストカード!(愛犬を特典のネタにするなんて聞いたことない!)

ケース内側
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タワレコ店舗購入特典は告知用ポスター
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タワレコ新潟店の店頭展開の模様
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タワレコオンラインへのリンクです↓↓

今回ご紹介した作品
架空の映画のサウンドトラックというコンセプトのアルバム
初回限定盤は2021年3月21日開催の新潟市、りゅーとぴあ能楽堂でのライブ映像ブルーレイ付き!
Youth - Original Soundtrack [CD+Blu-ray Disc]<初回生産限定盤>


CD Youth - Original Soundtrack<通常盤>


Kaedeさんのソロミニアルバム(前作)
CD 秋の惑星、ハートはナイトブルー。


CD-Rで発売されていた1stシングルがアナログ盤でリリース!
アルバムに収録されていない弟さんのことを歌った「ありがとう」がB面です
LPレコード クラウドナイン [10inch]<初回生産限定盤>


2020年1月1日リリースのKaede名義1stフルアルバム
【CD】 今の私は変わり続けてあの頃の私でいられてる。





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